内科

内科とは?

内科は、体の様々な部分の不調を、一つの診療科で幅広く診てもらえる診療科です。
内科の中でも、特に複数の症状を抱えている方や、どの科を受診すれば良いか分からない方におすすめです。

症状

  • 発熱
  • 頭痛
  • 腹痛
  • 下痢
  • 便秘
  • 吐き気
  • 息切れ
  • 動悸
  • 息切れ
  • むくみ
  • その他(体調がすぐれない、慢性的な疲労感など)

主な疾患

風邪は様々なウイルスにより起こります。普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみや咳などの症状が出現し、発熱も微熱程度で各症状もゆっくりと現れ、重症化することはあまりありません。

それに対してインフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、38以上の急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が強く急速に現れるのが特徴です。風邪とは原因となるウイルスも症状も異なり、普通の風邪とは区別すべき疾患です。

高齢の方・基礎疾患を持つ方・妊娠中の方・乳幼児がインフルエンザにかかると、気管支炎・肺炎などを併発し重症化し、最悪の場合は死に至ることもあります。

 そのため、インフルエンザを疑う時は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

高血圧の原因は動脈硬化によるものです。動脈硬化とは動脈の壁が硬くなり血管の柔軟性を失ってしまう状態です。最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。

高血圧の状態が続くと動脈硬化が進行し、狭心症・心筋梗塞・脳出血を起こすリスクが高くなります。

(主な検査)血圧測定・血液検査・胸部レントゲン・心電図検査 など

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります。症状がなく糖尿病になっていることに気づいていない方が多くいます。糖尿病はかなりの血糖値が高くなければ症状が現れません。そのため定期的に血液検査をすることが大切です。また、妊娠中の血統コントロールもお腹の赤ちゃんにとっては重要となります。

脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪が基準値よりも高い状態となる病気です。しかし、コレステロールのなかでも善玉コレステロールに関しては低いことが問題となります。そのため、昔はコレステロールや中性脂肪が高いという意味の高脂血症という病名でしたが、脂質代謝に以上が生じることを意味する脂質異常症と呼ばれるようになりました。

また、脂質異常症は直接的な症状が現れにくい病気ですが、重篤な病気の引き金となる動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると、心臓や脳の命にかかわる病気を発症する可能性があるので放置は厳禁です。特に糖尿病がある方は早期から血糖脂質値、血圧値の厳格な管理を行うことが大切です。

(主な検査)身長体重腹囲測定・血圧測定・血液検査・心電図検査にて動脈硬化による病気をチェック・頸動脈エコー

痛風は尿酸が体内で結晶となり、関節などで炎症を起こす病気です。足の親指の付け根などに突然激しい痛みの発作(痛風発作)が出ることが、痛風の典型的な症状です。痛風により炎症が起きた関節では痛みが出るだけでなく、腫れたり、皮膚が赤みを帯びたり、熱を持ったりすることもあります。これらの関節の痛みや腫れは症状が始まってから2-3時間程度で急激に悪くなります。その後、症状は24時間以内にピークに達し、1-2週間程度で良くなっていきます。痛風の症状が現れている際には、安静にしたり、抗炎症薬を使ったりして早く炎症が治るようにすることが大切です。

(主な検査)血液検査・レントゲン検査・超音波検査

消化器疾患とは、消化器(胃腸)系の病気のことを指します。

消化器官は口から肛門まで続く器官で、摂取した食物を栄養素に分解(消化)したり、栄養素を血液中に吸収されたり、消化しにくい部分を体から排出したりする役割を担っています。消化器官に該当する器官は、口・のど、食道・胃・小腸・大腸・肛門です。また、消化器官には消化器の外部に位置している「膵臓・肝臓・胆嚢(たんのう)」なども含まれます。これらの器官に何らかの病気が生じることを、「消化器疾患」と言います。そして、消化器疾患として多いのは「食道がん・胃がん・大腸がん」と言われています。

(主な検査)便検査・上部内視鏡検査(胃カメラ)・下部内視鏡検査(大腸カメラ)・腹部超音波検査・CT検査(造影)・MRI検査・血液検査

呼吸器疾患は、呼吸器系に影響を及ぼす様々な病気や障害の総称です。呼吸器系は鼻、口、喉、気管、気管支、肺などから構成され、呼吸器疾患は、それらの臓器が機能不全を起こしたり、悪性疾患が発生することで生じます。

(主な疾患)上気道疾患・急性気管支炎・気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患・間質性肺炎・肺がん・胸膜炎・胸水・気胸 など
(主な検査)レントゲン検査・胸部CT検査・血液検査・喀痰検査・肺機能検査・酸素飽和度検査・動脈血ガス分析

アレルギー疾患とは、気管支喘息やアレルギー性鼻炎など、アレルギー反応によって発症する病気の総称です。鼻水・くしゃみ・鼻づまり・鼻のかゆみ・鼻粘膜のむくみ・喘鳴・呼吸困難・目のかゆみ・充血・皮膚のかゆみ・蕁麻疹・血管性浮腫などの症状があり、子どもに発症する割合が高く、年齢とともに症状が現れ、改善したり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。アレルギー疾患の原因は複数あり、主にアレルギー体質の子どもがアレルゲン物質に触れることで発症すると推測されています。医療機関を受診し、長期にわたってアレルギー疾患の治療を継続することが重要です。

(主な疾患)花粉症・食物アレルギー・ハウスダストアレルギー・アトピー性皮膚炎
(主な検査)問診・血液検査・皮膚テスト